
猫好きさんが、お外で困っている猫を思わず保護してしまうことってありますよね。
特に子猫がケガをしていたり、痩せていたりする姿を見ると、放っておけずに保護してしまうこともあるのではないでしょうか。
猫を保護したとき、とても大切で気にしなければならないのが「年齢」です。
年齢が分からないと、フードを選ぶにも1歳以上なのか子猫用なのか迷ってしまいます。
私は保護猫活動の手伝いをしているので、何度も年齢のわからない子に出会ってきました
保護するたびに動物病院の先生の教えてもらったり、本で調べて学びました。
この記事では、猫の年齢の見分け方や人間に換算した年齢などをご紹介していきます。
この記事を読むと保護した猫の年齢がわかり健康管理やフードも選びやすくなりますので是非参考にしてみてください。
ももやま なな
- 猫飼育歴40年以上
- 保護猫ボランティアのお手伝い
- 愛玩動物保健衛生士 取得
- 犬猫飼養アドバイザー 取得
- 好きな言葉 金は天下のまわりのもの
この記事の目次
猫の年齢の見分け方
猫は生まれてから1年で、人間の年齢でいう18歳まで一気に成長します。
そのため子猫の頃は1ヵ月違うだけで、見た目が変化し月齢が見分けやすいのが特徴です。
- 体重
- 目
- 歯
- 被毛(毛並み)
- 爪
1年未満なら、みためでわかることが多いですが1歳以上は、歯や毛並み、爪で判断することが多いです。
子猫の年齢の見分け方
生後1か月~1年までの見分け方を紹介していきます。
生後1週間以内
◇体重100g前後
- 目は開いていない
- 歯は生えていない
- 爪をしまうことができない
- 被毛は薄く、柔らかくフワフワ・ボサボサしている
- 耳は聞こえていない
- 排泄が自力でできない
- 一日のほとんどを眠って過ごす
- 食事は母乳か猫用ミルク
生後1週間~2週間
◇体重200g前後
- 目が開き始める(通常7~10日が目安)
- 目の色はまだ子猫特有のブルー(キトンブルー)
- 被毛が厚くなり始める
- 耳が聞こえ始め、音に反応するようになる
- よちよち歩きを始める
産まれて間もない子猫は生後3ヶ月ぐらいまで青い目をしています。
青い目の原因は「メラニン色素」が関係しています。
生後直ぐは、虹彩の中のメラニン色素の沈着が表面にしかんかうメラニン色素が少ないと、目が青く見えます。
生後3週間~1か月
◇体重300g前後始め、音に反応するようになる
- 被毛が厚くなる
- トイレを覚え、離乳食も食べられるようになる。
- 好奇心旺盛な時期
生後1か月
◇体重400g前後
外見・行動の特徴
- 被毛も生え揃い、猫らしい見た目になる
- 乳歯が生え始める
- 離乳食を食べ始める
- やんちゃな時期
生後2か月
◇体重1kg前後
乳歯が生え揃う
ドライフードを食べ始める
積極的に遊ぶようになる
生後3か月~5か月
◇体重1kg~2.5kg
体重に個体差がでてくる
- 目の色が子猫特有の「キトンブルー」から本来の色に変化する(本来の色がブルーの場合はそのまま)
- 乳歯が抜け始める
- 動きは活発で遊びまわる
生後6か月~8か月
◇体重2.5~3.5kg
- 6か月頃には乳歯が抜けて永久歯が生え揃う
- 顔つきが子猫のあどけなさから、凛々しい表情にかわる
- 被毛はサラサラした毛に生え変わる
- 成熟し生殖が可能になる(個体差あり)
生後9~12か月
◇体重3.5kg~4.5kg
・表情にあどけなさは残るが成猫の体形・体重になる(個体差あり)
・性的に成熟し生殖活動(発情期)が本格的に始まる
猫は1年で大人になります。
成猫の年齢の見分け方
子猫に比べ、成猫では見た目の変化が乏しくなり、見分けが難しくなります。
個体差も大きくなるので、主に歯の状態や行動から推測すると良いでしょう。
1歳~2歳
・白く輝いていた歯が若干黄ばみ始める
・未去勢のオスは発情が盛んになる
・自立し遊びや生活のスタイルにも個性が現れはじめる
3歳~5歳
・歯に歯石が付き始め、やや摩耗してくる
・未去勢のオスは精力がピーク
・個体差はあるが、遊びなどは活発で、食欲も旺盛
6歳~7歳
・口の周りに白い毛が生えてくる
・遊びなどへの関心が薄れてくる
・のんびり過ごす時間が増える
・病気や肥満のリスクが高くなる
シニア猫の年齢の見分け方
シニア期に入ると、歯や被毛の変化が大きくなり、行動面でも違いが出てきます。
7歳~9歳
・7歳ころから歯の先が丸くなる
・8歳を過ぎると、歯がすり減り歯茎への色素沈着も増え始める
・体が硬くなり毛繕いが行き届かなくなる
・寝て過ごす時間が増えてくる
猫のななおの場合
特徴
- からだが硬く毛づくろいをあまりしない。
- 歯茎が色素沈着している
- 歯が抜けている
- 猫じゃらしに反応しない
- 毛並みが悪い
9歳から10歳ぐらいのご飯をあげています。
10歳~15歳
・歯が大きくすり減り、歯茎への色素沈着も目に見えて分かるようになる
・歯が抜け始める場合もある
・毛のつやがなくなり白髪が増える
・足腰が弱り始めると、1日のほとんどを寝て過ごす
・爪とぎの回数が減り爪が太く、長くなってしまう
猫の年齢は人間だと何歳なの?
猫の年齢の見分け方で、大体の年齢はわかりますが、猫の年齢は人間の年齢に換算すると、何歳ぐらいになるのでしょうか?
猫の成長スピードは人間よりも早く、1歳以降は1年間で4歳ずつ年を取ると言われています。
【猫と人間の年齢対比】
猫年齢 | 人間年齢 | 猫年齢 | 人間年齢 |
1か月 | 1歳 | 5歳 | 36歳 |
2か月 | 3歳 | 7歳 | 44歳 |
3か月 | 5歳 | 10歳 | 56歳 |
6か月 | 9歳 | 12歳 | 64歳 |
9か月 | 13歳 | 15歳 | 76歳 |
1歳 | 18歳 | 17歳 | 84歳 |
2歳 | 24歳 | 18歳 | 88歳 |
3歳 | 28歳 | 19歳 | 92歳 |
4歳 | 32歳 | 20歳 | 96歳 |
※1歳以降は+4歳 |
その後は1年ごとに+4歳で計算します
猫5歳 →人間36歳
猫10歳→人間56歳
猫15歳→人間76歳
猫20歳→人間96歳となります
対比でみると7歳でシニアは少し早い気もしますが、10歳過ぎからはフードをシニア用に検討してもいいのかも知れませんね。
まとめ
今回は猫の年齢の見分け方について解説をしてきました。
猫の年齢の見分け方には、外見や行動の特徴などさまざまな方法があります。
人間の年齢と対比させると、納得できる部分も多かったのではないでしょうか。
猫を保護したときに、年齢の目安がつけばフードや排泄方法を適切に選べますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
ですが、個体差や栄養状態などで判別がつきにくいこともありますので、その場合は動物病院で相談して下さい。
猫の成長スピードは驚くほど速く、特に子猫の時期はすぐ過ぎてしまうので、毎日のカワイイ猫ちゃんを、ぜひ写真や記録で残してみて下さいね。
私は毎年カレンダーを作っています。