
もし公園で、箱に入った子猫が捨てられていたら…
とても許せない行為ですが、猫や動物好きな方は放っておけず、保護する人も多いのではないでしょうか。
ですが、初めて猫を拾った場合お世話の仕方や、何を用意すればいいのか、わからないですよね。
間違った方法をとると病気に気づかなかったり、懐かなかったり。
里親さんを探そうと思っても上手くいかなくなってしまうかもしれません。
この記事では、そこで子猫を拾ったときにするべきことや、お世話の仕方、必要なグッズなどをご紹介します。
参考にして拾った猫ちゃんを幸せにしてあげてください。
この記事の目次
子猫を拾ったらまずは動物病院に
子猫を拾ったら、猫の特徴から生後1か月半以内の赤ちゃん猫かどうか確認しましょう。
- 目が開いていない
- 歯が生えていない
- 自力で歩けない
このような特徴がある場合は、自力でごはんも排尿も、体温調節もできない状態です。
何よりも体温確保が重要になりますので、タオルでくるみ温めながら動物病院に連れていきましょう。
目が開いており、歯が生えていて、自分で歩ける状態であれば、生後1か月半以上と考えられます。
赤ちゃん猫よりは自分でできることは多いのですが、お外にいたことで病気やノミ、お腹に虫がいるなどの心配もあるので、動物病院で見てもらいましょう。
- 体調チェック→病気がないかノミやダニがついていないかをチェックしてもらいます
- 年齢・性別チェック→年齢や性別を教えてくれます
- ワクチン接種→体調や年齢によりますが必要ならワクチン接種を行うこともあります
他にも食事の与え方や、トイレのしつけ方などの相談にものってくれますので、夜間ですぐにはいけなくても、翌日には必ず受診するようにしましょう。
子猫を育てるために必要なグッズ
快適な環境をととのえるために最低限必要なのは次の3種類です。
- 食事
- トイレ
- 寝床
子猫を育てるために必要なグッズ① 食事
フード用の食器を用意してにゃん
子猫の年齢によって、用意するフードは変わります。
動物病院で教えてくれた年齢にあわせて、ミルクや離乳食、子猫用のフードと食器を用意しましょう。
フードを食べられる子猫の場合はお水の用意も必要です。
市販のフードには、与える量の目安が記載されているので子猫の体重にあわせて、回数や量を決めて与えましょう。
子猫を育てるために必要なグッズ② トイレ
ペットシーツ
猫砂 用意してニャン
子猫用のトイレを用意するのが望ましいですが、3か月位までの子猫であればプラスチックのトレーやケースでの代用も可能です。
成猫用のトイレにはフチの高さがあり、子猫の体が小さいうちは、登れない場合もあるので確認しましょう。
子猫を育てるために必要なグッズ③ 寝床
タオルや毛布
子猫が安心して過ごせる場所として、ケージやプラスチックケース、段ボールなどにタオルや毛布を敷いた寝床を用意しましょう。
大きさのあるケージであれば、中にフードやお水、トイレを入れてあげると安心できるのでおすすめです。
また、ケージの上から毛布や大きめの布などをかけてあげると安心して落ち着きます。
今後必要になるグッズ
子猫がお家になれてきた頃に必要になるグッズもあります。
拾った子猫をお家に迎える場合は、ぜひ計画的に準備して下さいね。
必要なグッズ
- おもちゃ
- 猫用ブラシ
- 猫用爪切り
- つめとぎ
- キャットタワー
- キャリー
- 猫用ベット(季節によって変えるとよい)
子猫のお世話の仕方
ここでは子猫のお世話の方法を解説します。
まだまだ体調が安定しない時期なので少しの変化にも気を配りましょう。
食事のお世話
【乳歯が生えている1~2か月の子猫の場合】
乳歯が生えているようならミルクではなく、子猫用離乳食を1日4~5回に分けて与えましょう。
【歯が生え変わる3か月頃の子猫の場合】
歯が永久歯に生え変わるこの頃から、子猫用の総合栄養食ドライフードに切り替えていきます。
離乳食を食べているときにドライフードを与えてみて、問題なく食べるようなら、3か月を待たずに切り替えても大丈夫です。
ドライフードを食べるようになれば、そのあとは年齢に合わせたフードを与えていきましょう。
トイレ
子猫は離乳するタイミング(約1か月)で自力での排泄ができるようになります。
用意した子猫用トイレに、事前に採取した子猫の尿や便のニオイをつけておきます。
食後にトイレに連れていきニオイを嗅がせた後、一度でもトイレで排泄すれば、猫はそこがトイレだと認識します。
子猫用のトイレを使っている場合は、成長に伴ってトイレも大きくしていきましょう。
トイレが小さすぎると、砂をかけられなかったりトイレ自体を倒したりすることがあります。
またそのストレスから、トイレではない場所で粗相してしまうことにもなりかねないので注意が必要です。
体調管理
子猫にとって、生後3か月まではさまざまなことに慣れる大事な期間です。
この時期に人に慣れることだけでなく、爪切りや歯磨きなど猫にとっては本来苦手なことに慣れてもらうことで、成猫になってからのストレスを減らすことができます。
子猫と遊びながら、少しずつ慣らしていくといいですね。
また、保護して体調が落ち着いたらワクチン接種を行いましょう。
子猫は生後4ヶ月くらいになると、母猫からの免疫がなくなるので獣医師と相談し、早めにワクチン接種をすることが望ましいです。
加えて、6ヶ月を過ぎたころには、去勢や避妊手術の検討も必要です。
子猫をお迎え出来ない場合
子猫を拾って保護したけれど、家庭の事情でお迎えできないケースもあるのではないでしょうか
自分で掲示板などを使い里親探しをするか、近くの保護団体などに相談をするのがいいのではないでしょうか。
ただし、愛情を持って終生飼育をしてくれる人かどうかを見極めるのは至難の技です。
ご自分で探す場合でも、一度保護団体に相談することをおすすめします。
まとめ
子猫を拾ったときのお世話の仕方や必要なグッズについてご紹介しました。
子猫は月齢によって、必要なお世話が違うので、まずは動物病院に連れていってあげて下さいね。
もし、お家に先住猫がいる場合は、感染症のリスクからも獣医師からの許可がでるまで、対面させるのは待ちましょう。
お世話は大変ですが、日々成長する子猫との生活は楽しいものです。
そしてできることなら、子猫に名前をつけて家族にお迎えして欲しいと思います。