
窓際でリラックスしながら、大きなあくびをする猫気持ちよさそうで私たちまで癒されますよね。
そんなくつろいだ姿をみると自分も猫になりたいって思ったりする人もいるはず。
人があくびをするときは、眠くなったとき、疲れたとき、空気が悪いときなど脳の動きがにぶくなったときに出ることが多いです。
猫も人と「あくび』の理由が同じなのか気になりませんか。
実は猫の「あくび」には眠いときや疲れている時だけではなく、他の理由もあるのです。
ここでは、意外な「あくび」の理由と、「あくび」でわかる体調の変化についてご紹介します。
この記事の目次
なぜ「あくび」は出るの?
「あくび」をするのは、無意識に大きく息を吸い込んで、脳に酸素を取り込み活性化させているためと考えられています。
これは人間も同様で、眠気や他の理由などで、脳の働きが鈍くなったと感じたときに起きる“生理現象”のひとつなのです。
しかし猫は、リラックスしていても、緊張や興奮しても「あくび」がでることがあるので”心理現象”からあくびがでることもあるようです。
飼い猫が「あくび」をする意味とは
飼い猫があくびするのは眠いことが一番多いですが、ほかにも意味があります。
- 眠いとき
- 活動を開始するとき
- 不満を感じたとき
- 緊張しているとき
- クールダウンしたいとき
一つずつ解説していきますね。
猫があくびをする意味① 眠いとき
目を細めて、眠気をガマンしているときに見られる「あくび」です。
飼い猫であれば、よく目にするのではないでしょうか。
人も同じですが眠い時は頭の動きが鈍くなっているます。
なので脳の働きを活性化するためにあくびをして酸素を取り込み頭と体を起こそうとする生理現象なのです。
猫があくびをする意味② 活動を開始するとき
寝起きや遊びの前に見られる「あくび」は活動開始のサインです。
これは「さあ起きるぞ」「遊ぶぞ!」気合の表れです。
猫は朝や昼寝のあとの寝起きにあくびをしたり背伸びをして顔の筋肉や背筋を伸ばします。
なぜなら寝ている時は頭の中の酸素量が少なくなるため、あくびをして脳に酸素を送り活性化するのです。
マメ知識
このポーズは体がリラックスすることからヨガのポーズにも取り入れられています。出典:YOGA HACK


猫があくびをする意味③ 不満を感じたとき
猫が「遊んで」「かまって」などと飼い主さんに要求をしているときに、応じないときにも「あくび」をすることがあります。
他にも飼い主さんにむりやり抱っこをされたり、気分でないときに撫でられたり、眠いのにむりやり起こされたときにもあくびがでることがあります。
これは「不満」を表しているのです。
「不満」を表すときは、目を開いて「あくび」をすることが多いので、要求に対応してあげたり嫌なことをしていると感じた時やその行動をやめましょう。
猫があくびをする意味④ 緊張しているとき
飼い主さんに叱られているときや、来客などで知らない人がいるときなど、緊張してストレスを感じているときにも猫は「あくび」をします。
緊張時に突然グルーミングを行うのと同じ“転位行動”のひとつで、突然関係のない行動をとって、気持ちを切り替えるのです。
グルーミングとは「毛づくろい」のことを表します。猫が健康に生きていく上で大切な行動です
緊張やストレスを感じている場合も、目を開いて「あくび」をすることが多くなります。
つまり、「あくび」のときに目を開いている場合は、ネガティブな感情でいることが多いです。。
叱っているときに猫が「あくび」をしたら、ストレスになっているサインなので許してあげて下さいね。
猫があくびをする意味⑤ クールダウンしたいとき
遊んでいる途中や、走り回っているときに突然立ち止まって「あくび」をしているのを見たことはありませんか。
これは猫が自分で興奮していることに気付いて、クールダウンするために行う「あくび」です。
理由が知らずに行動を見ると「突然遊びに飽きた」のかと思います。
実は興奮しすぎないよう 自分をコントロールしていたのですね。
飼い猫の「あくび」でわかる体調の変化
猫の「あくび」は、気持ちだけでなく、体調の変化がわかることもあります。
病気のサインであることも多いので、見逃さないようにしましょう。
あくびの回数が急に増えた
猫は元々「あくび」をよくする動物ですが、明らかに通常よりも回数が増えたときは、体調不良も考えられます。
「あくび」を途中でやめる、中途半端に何度も行う場合は、「口内炎」など口の中に違和感がある可能性も。
また慢性的なストレスにさらされている場合も、回数が増える傾向が。
「おかしいな」と感じたら、飼育環境や、体調をチェックした方がいいでしょう。
あくびの臭いが気になる
「あくび」をしたとき、口のニオイが臭い場合も注意が必要です。
特に、よだれが多く出ている場合は、お口の病気の疑いがあります。
歯肉炎や、口内炎などの病気が隠れている場合も。
お口の病気は、気づかずに進行していくので、臭いが気になったら早めに受診することをおすすめします。
マメ知識
4歳くらいから年を重ねるにつれて8~9割の確率でかかります。
最悪、全抜歯になってしまうこともあるので注意しましょう
猫は、自分の不調を隠す動物なので、大きく口をあける「あくび」のときに、口内チェックをするとよいでしょう。
あくび後の様子がいつもと違う
「あくび」をした後に、おう吐するしぐさや、何度も苦しそうな「あくび」を繰り返す場合は、異物を“誤飲”した可能性があります。
吐き出せずに苦しそうな様子が見られたら、動物病院に連れて行きましょう。
また、「あくび」をしながら涙を流す、くしゃみをするなどの様子が頻繁に見られる場合は、猫風邪や猫ウイルス性の病気も考えられます。
いつもと違う様子が長引くときは、早めの受診をおすすめします。
飼い猫の「あくび」でわかる?猫の気持ち
猫の個性もあるため、全て読み取れるわけではありませんが、リラックスや、ポジティブな気分のときは「目を閉じてあくび」を
することが多く、反対にストレスや緊張など、ネガティブな気分のときは「目を開いてあくび」することが多いようです。
ですが、撫でられているときに、「ゴロゴロ」いいながら飼い主さんを見つめて「あくび」をする場合は、目が開いていてもリラックスしています。
「あくび」のしかたや様子を見て、気持ちを読み取ってみると猫に少し近づけたようで、楽しいのではないでしょうか。
まとめ
今回は猫の「あくび」の理由と、「あくび」でわかる体調の変化について紹介してきました。
猫の「あくび」には、さまざまな理由があります。
- 眠いとき
- 活動を開始するとき
- 不満を感じたとき
- 緊張しているとき
- クールダウンしたいとき
- あくびの回数が急に増えた・・・口内炎やストレスかも
- あくびの臭いが気になる・・・歯肉炎や歯肉口内炎 かも
- あくび後の様子がいつもと違う・・・誤飲や猫かぜかも
様子がおかしい時には早めに病院へ
リラックスして眠いときや、緊張しているときなど、私たちに気持ちを伝えてくれていたのかも知れませんね。
出来ることなら、愛猫にはリラックスした「あくび」をたくさん見せて欲しいものです。
そのためにも、日頃から「あくび」チェックでの体調管理をおすすめします。