
日本は、災害がとても多い国です。
災害が起こった時は飼い主さんと離ればなれになる猫はたくさんいます。
もう一度再会できるかはマイクロチップの有り無しで決まるといっても過言ではありません。
実際に東日本大震災のときはマイクロチップが入っていた子は、ほとんど飼い主さんに再会することができました。
逆に付けていない子は、ほぼ再会できることはできませんでした。
マイクロチップは、災害時にはもちろん、迷子になった時にも役に立ちます。
しかしマイクロチップの名前はよく聞くけど、どんなものかわからない。
どんなものか知ってはいるけど体の中に装着するのは不安そんなことを思っていませんか
この記事では、マイクロチップとはどのようなものか、メリットデメリットについて解説をしていきます。
この記事を読んで、ぜひマイクロチップ装着を検討する材料にしてみてくださいね。
この記事の目次
マイクロチップって必要なの?
近年では災害時の迷子への不安やマイクロチップの小型化により日本でも普及が進んでいます。
なぜならマイクロチップを装着していることで、迷子の子や飼い主さんが見つからず殺処分されてしまう子を減らすことができるからです。
実際、国内では現在約200万頭以上がマイクロチップを装着しています。【犬猫含む】
- 飼い主不明による殺処分を減らすため
- 脱走による迷子の身元確認のため
- 災害時の身元確認のため
そのため動物愛護法でもマイクロチップ装着義務化への動きがあります。
飼い主情報の登録やマイクロチップの装着は、改正動物愛護法に基づき、2022年6月からペットショップやブリーダーに義務付けられる。犬や猫を購入した飼い主も、情報変更の届け出・登録が必要。既に飼っている人については装着と登録が努力義務となる
マイクロチップについて
マイクロチップってどんなもの知りたい人のためにわかりやすく解説をします。
マイクロチップとは
円筒形のポリマーまたはガラスのカプセルで包まれているアンテナとICを内蔵している小さな電子標識機器(電子タグ)のことを言います。
それぞれのチップには世界で唯一の15桁の表示が登録されています。
チップは生体適合材料で覆われているので体内でも安心です。
そしてリーダーから発信される電波を利用して電池が不要で半永久的に使用することができるので,つけ外しをすること必要がありません。
マイクロチップは専用のリーダーで読み取ることができて、動物愛護センター保健所一部の警察署や動物病院に配備してあります。
この専用リーダーで番号がを読み取ることができ、その番号で検索をし、飼い主の登録住所など登録内容がわかるようになっているのです。
マイクロチップの費用
一般的には数千円~1万円程度です。また、情報の登録に別途1,000円の費用がかかります。
マイクロチップ装着費用の補助金がでる地域があります。
fa-keyboard-oマイクロチップ 補助金 ○○市で検索してみてくださいね。
マイクロチップを入れただけでは意味はなく登録が必要です。(郵便で送るだけ)
マイクロチップの大きさはどれくらい
直径2mm長さ8~12mmの円筒形です。
1円よりも小さく、体にいれてもどこに挿入したかわかりません。
マイクロチップの耐久年数
マイクロチップの耐久年数は30年程度といわれています。
よほど大きな力で装着部位を叩いたり衝撃を与えなければ壊れたり故障することはありません。
マイクロクロチップは皮下にいれているので少し動くことはありますが、筋肉や血液内に入ることはないので安全です。
マイクロチップの装着方法
マイクロチップの装着方法を解説しますね。
- マイクロチップは猫の体内に入っていないか専用のリーダーで調べる
- 装着するマイクロチップに不具合がないかチェック
- 針の先にマイクロチップがあるので針をさして注射器で押し出す
- きちんと体内に入ったかリーダーで確認をする
マイクロチップを埋め込む場所
装着場所は決まっていて、皮下部分首の後ろ側で真ん中よりやや左側へのマイクロチップの挿入します。
マイクロチップに登録する猫の情報
マイクロチップには下記のような情報をいれることができます。
- 飼い主の氏名
- 飼い主の住所と電話番号
- IDナンバー 挿入した日時
- 猫の名前
- 猫の種類
- 猫の性別 メス オス
- 毛の色
- 去勢避妊手術の有無
- 動物病院の情報(名前と所属獣医師会)
- 愛護センターなどの施設の情報(住所と電話番号)
装着できる時期
マイクロチップが装着できる時期は、生後4週間からです。
もし早めにする場合は獣医師に相談をしてください。
マイクロチップについてよくある質問
マイクロチップについてよくある質問について解説をします。
今のところ犬猫だけでなく多くの動物で装着による障害はありません。
日本国内で動物の体内に装着したマイクロチップに装着した副作用、ショック症状などは報告はないので安心してください。
高齢猫や体の弱い子には麻酔を打つことが心配になりますが、麻酔なしでも装着できるので大丈夫です。
ただ針が皮下点滴の針よりも太いので少し痛みをともなうかもしれません。
ただ痛みで鳴き叫んだり暴れるほどの痛さではありません。
マイクロチップのメリット
- 迷子や災害時に飼い主が判明すること
- 殺処分などを抑制できる
- ペット保険の掛け金が安くなることがある
マイクロチップのデメリット
- 施術費用がかかる
- MRI検査時にマイクロチップを摘出しないといけない時がある。(※)
心配な場合には動物病院などで十分な説明を受け、納得の上で処置を行ってくださいね。
まとめ
この記事では、マイクロチップとは何かとメリットデメリットについて解説をしていきました。
マイクロチップは愛猫の身元証明のための重要な選択肢のひとつです。
- 飼い主不明による殺処分を減らすため
- 脱走による迷子の身元確認のため
- 災害時の身元確認のため
とても小さく猫に被害などの報告はありませんが、不安な人は必ず獣医師に相談をして納得をしてから装着をしてくださいね。