
猫の健康を守る、それはできるだけ長い間、愛猫ちゃんと過ごすために大切なことです。
特に猫は言葉で伝えることはできず、また体調が悪くても隠す動物なので、飼い主さんが対策を考えることが大切です。
まず猫の健康を守るために、やるべきことは免疫力を下げないようにすること。
そして免疫力を高めて、病気になりにくい体を作り、予防をすることです。
でも、猫の免疫力ってどうやって高めるのか方法がわからないですよね。
でも安心してください。
免疫力をあげるのは、さほど難しいことではありません。
この記事では猫の免疫力をあげる方法について解説をしていきます。
是非参考にして猫の健康管理に役立ててください。
ももやま なな
- 猫飼育歴40年以上
- 保護猫ボランティアのお手伝い
- 愛玩動物保健衛生士 取得
- 犬猫飼養アドバイザー 取得
- 好きな言葉 金は天下のまわりのもの
この記事の目次
免疫力とは
免疫力とはウイルスや病原菌、がん細胞など体に害をを与える物質を追い出したり戦って自分自身の体を守り、治す力のこといいます。
免疫には2つの役割があります。
①防御免疫 感染を予防する
皮膚や粘膜(鼻口、起動など)存在してウイルスが体内に侵入するのを防ぐ
②攻撃免疫 発症を予防する
血液やリンパ液にのり全身をくまなくパトロールし防御免疫を破って侵入してきたウイルスが増えることを防ぐ
防御免疫が強ければ、ウイルスの侵入を許さないのでそもそも感染しません。
猫の免疫力を下げる原因
ストレス
ストレスが増えると、普段ウイルスや細菌が侵入してきたときに退治をしてくれる活性酵素(※1)が増えます。
それにより外敵(ウイルスや細菌)だけでなく免疫細胞も攻撃してしまい免疫力が低下します。
活性酸素は殺菌力が強く、体内では細菌やウイルスを侵入してくると、殺菌、分解してくれるという生命維持に欠かせない役割があります。
ただ体内に細菌やウイルスが、活性酸素は非常にたくさんに発生すると、脳や体の細胞を攻撃をしてダメージを与えてしまう悪い面も持っています。
腸内環境の乱れ
免疫細胞の60~70%は腸内に集中しています。
猫の免疫力は腸内環境に状態で変化します。
悪玉菌が増加し善玉菌が不足をする腸内環境のバランスが乱れると免疫力の低下してしまいます。
加齢
年齢とともに免疫細胞は低下していきます。
免疫力は20代をピークに下がっていくので加齢とも低下していきます。
栄養不足
食事量が不足していると栄養が十分とれず、外敵を退治してくれる活性酵素も不足し、免疫力は低下してしまいます。
アレルギーやフードの内容が猫にあっていないとうまく消化吸収できず、栄養不足になってしまします。
免疫力が下がるとおこる病気
免疫が下がると、すぐにおなかをこわしたり、ウイルスや細菌、寄生虫に感染しやすくなります。
また、アレルギーや内臓疾患、悪性腫瘍を引き起こす恐れもあります。
愛猫に健康的に長生きしてもらうために免疫力を高めることは欠かせないことなのです。
特に注意したほうがいい症状をあげてみます。
猫風邪などの病気にかかりやすくなる
人の風邪のような症状に似ているため、わかりやすいように「猫風邪」といっています。
ヘルペスウイルスが原因となる猫風邪「猫ウイルス性鼻気管炎」とカリシウイルスが原因の猫風邪「猫カリシウイルス感染症」があります。
この病気は、重症化することが多いので注意しないといけない病気ですがワクチンで防ぐことができます。
しかし、まだ接種をしていない子猫や老猫は悪化しやすいので注意しましょう。
がんになりやすい
病気やストレスで体の免疫力が低下したり、抑制された状態の場合、がんが発生しやすくなったり、転移しやすくなったりすることが知られています。
がん細胞は、常にカラダの中で発生している。」
この様な話を聞いたことがあると思います。
さらに続けて、このがん細胞は【カラダの中の自然免疫】が闘って、消滅しています。もし、この【自然免疫力が低下した】ら、がん細胞と闘ってくれる役割の力が減りますので、がんが塊となって腫瘍になってしまうのです。
免疫力を上げるには
猫の免疫力をあげるにはいろいろな方法あります。
解説しますね。
- 運動させる
- 良質な食事を与える
- ストレスを減らす環境を作る
- 気温の調整に気を使う
- 免疫力を上げるサプリを与える
運動をさせる
適切な運動をさせることで免疫力が上げることができます。
キャットウォークなどを用意して上下運動をできる環境を作ってあげましょう。
他にも飼い主さんが、猫じゃらしなどであそんであげることにより、運動不足も解消でき、楽しめることからストレスも解消されるのでおすすめです。
良質な食事を与える
良質なたんぱく質を豊富に含み原材料が良質なキャットフードを与えましょう。
添加物はからだにもよくないので、できるだけ少ないものを選びます。
食事の偏りは、病気や体調不良につながってしまいます。栄養バランスの良い「総合栄養食」と記載されたフードを与えてあげましょう。
ストレスを減らす環境を作る
- トイレは2箇所以上置き常にきれいな状態をたもちましょう
- 水の飲み場所もできるだけたくさん用意して綺麗な水を与えましょう
- 屋根付きの猫ベットや段ボールなど隠れる場所を作ってあげると気持ちが穏やかに過ごせます
- 出窓や窓の外が見える台などを置き環境に変化をあたえると刺激があり元気がでます
- 爪とぎを何か所か置くことでいつでも爪がとげてストレスが発散できます
室温や湿度を調整する
愛猫にとってベストな室温は26~28℃、湿度は50〜60%です。
猫は比較的暑いのは得意だと言われていますが30℃以上になると辛いようです。
冷房の温度は28℃がベストです。
ただ、冷房が苦手な子もいるので、部屋を自由に行き来できるようにしましょう。
冬は暖房を入れて25度~30℃ぐらいに設定しましょう。
免疫力をあげるサプリメントを与える
- 活性酸素を無害化させる「抗酸化物質」を豊富に含んだサプリメント
- ビタミンE、ビタミンC、タウリン、ポリフェノールおよびカロテノイド色素などの抗酸化成分を摂取することは、活性酸素を消去する抗酸化機能を維持する効果があります
- 腸内の環境が保てなくなり、悪玉菌が増えると食事の消化吸収が悪くなり、免疫力や下痢や便秘を起こし、全身状態が悪くなります。不足しがちな栄養成分や乳酸菌、有用微生物を補うことで腸内での善玉菌の増加の効果が得られます

まとめ
今回は猫の免疫力について解説してきました。
免疫力とはウイルスや病原菌、がん細胞など体に害をを与える物質を追い出したり戦って自分自身の体を守り、治す力のこと。
- 腸内環境の乱れ
- 加齢
- 栄養不足
- 運動させる
- 栄養バランスのよい食事
- ストレスを減らす環境を作る
- 気温の調整に気を使う
- 免疫力をあげるサプリを与える
猫の健康維持のために免疫力に注目してみてくださいね。