
ももはブラッシングが大好きでゴロゴロいいます。
ゴロゴロって猫が喜んでいる時に聞くイメージがありますよね。
しかし、必ずしもそうではありません。
どう考えても喜んでる状態でないときでもゴロゴロいうときもあります。
実は喜んでいないときにゴロゴロ言っているときは体の不調などを抱えているときがあるので要注意。
また猫によって『ゴロゴロエンジン全開』の猫もいれば、まったくゴロゴロ言ってくれない猫もいます。
ゴロゴロ音って、とても不思議ですよね。
そこで今回の記事ではゴロゴロ音の2つの意味と仕組みについて解説していきます。
2つの意味を知って愛猫ちゃんの気持ちをわかってあげてくださいね。
この記事の目次
猫のゴロゴロ音は幸せのシグナル?ゴロゴロ音の意味を解説
猫が甘えている時などにのどをゴロゴロと喉を鳴らしていることがありますよね。
この「ゴロゴロ」と言う音は一体どこから、そしてどのような仕組みででているのでしょうか。
どうやってゴロゴロ音をだしているの?
実はこのゴロゴロ音は解明されていません。
- 猫には普通の声帯とは別に仮声帯がありその部分の喉の筋肉が振動することにゴロゴロ音がでる
- 気管と横隔膜(おうかくまく)の筋肉が振動して喉に伝わる
- 静脈血(じょうみゃくけつ)が腹部から胸部に入るときに血流が乱れて胸の空洞で反響する
しかし、いまのところどれも確証がとれていません。
よっぽどの大物で測定にも動じない猫が登場しない限りなかなか解明は難しいかもしれませんね。
猫のゴロゴロ音の2つの意味
猫のゴロゴロ音には2つの意味があると言われています。
- 幸せなゴロゴロ音
- 体調が悪い時のゴロゴロ音
2つのゴロゴロ音について解説をしてきますね。
①幸せなときのゴロゴロ音
飼い主や撫でられたり、抱っこをされたり、大好きなブラッシングをしてもらうなど気持ちがいいときや、満足しているとき、幸せな気分の時は、やや大きめの中低音で「ゴロゴロ」のどを鳴らします
また猫同士でグルーミングしたりじゃれあったりしている時にも同様の「ゴロゴロ」とのどを鳴らします。
やはりこれも楽しい、嬉しい気持ちを猫同士で伝え合っているのかも知れません。
また他にもごはんのおねだりをする時には「ゴロゴロ」の入り混じった「ニャゴローン」と言う鳴き声や高めの「ゴロゴロ」音を出す事もあります。
元々このゴロゴロ音は母猫と子猫のコミュニケーションです。
赤ちゃん猫は母猫のお乳を吸っているときに、ゴロゴロいうことで小さな体が振動し、母猫はその振動を感じ取って元気でお乳を飲んでいる事が確認しています。
また反対に母猫も赤ちゃん猫の前で「ゴロゴロ」とのどを鳴らす事で赤ちゃん猫に安心感を与えています。
その名残で猫は大人になっても安心したり甘えたりする時にゴロゴロいうのです。
私がよくみているYouTubeチャンネルのチロ君のゴロゴロエンジンです。
ゴロゴロだけではない?
実は、鳴らす音は、『ゴロゴロゴロ』だけではありません。
猫によっては『グルグル』や『グーグー』と色々種類があります。
大きいときは猫のアピールが強く、弱いときはアピールが弱いと考えられています。
サイレントニャー
他にも母猫と子猫のコミュニケーションの1つとしてサイレントニャーというものがあります。
サイレントニャーとは、母猫に向けてしかしない鳴き方です。
猫が親猫からはぐれたり自分に危険が迫ったとき、周囲には気づかれないように高周波の鳴き声で自分の状況を母親に伝えるときにも使われているそうです。
人や外敵には聞こえませんが猫には聞こえるヘルツで鳴いています。
猫の場合は約60~65キロヘルツまでの音域を聞き分けることができるそう。
②体調が悪い時のゴロゴロ音
猫のゴロゴロ音は気分のいい時ばかりではなく、体調が悪い時やケガをしている時にも「ゴロゴロ」のどを鳴らす事があります。
それは自分を落ち着かせるためや飼い主に辛さを伝えるために出していると考えられています。
これは子猫時代の名残だといわれています。
子猫はお乳を飲むときにゴロゴロといいます
このゴロゴロは母猫に助けてもらいたいときのサインになっています。
なので、病気やケガのときは助けてもらいたくてゴロゴロと喉を鳴らすことがあります。
愛猫が、いつもの「ゴロゴロ」と違う低い「ゴロゴロ」のどを鳴らしている時は注意が必要です。
特にご飯を食べなかったり元気がない時は体調が悪い可能性があるので、獣医さんに相談をしましょう。
ゴロゴロ言わない猫もいる
この「ゴロゴロ」ですが、猫によってよく出す猫と出さない猫と個体差があります
一般的には人慣れが進んでくると、「ゴロゴロ」音が出やすくなるといわれています。
飼い始めときはゴロゴロいわないからと焦らず、ゆっくりスキンシップの機会を増やすとよいでしょう。
ただ中には一生ゴロゴロ音を出さない猫もいます。
しかしこれも原因わかっていません。
鳴き声の一種ですから、その猫の性格や状況にもよるため、自分の飼っている猫からあまり「ゴロゴロ」が聞こえなくても、心配する事はありません。
撫でている時に猫が満足そうな顔をしていれば、十分猫は幸せを感じています。
ゴロゴロ音は人にも癒し効果がある
様々な気持ちを私たちに伝えてくれる「ゴロゴロ」ですが、この音には私たち人間をリラックスさせ、癒される効果もある事が証明されています。
猫のゴロゴロ音は25ヘルツの低周波といわれています。この20~50ヘルツの音は体の副交感神経を優位にしたり緊張をほぐす作用があります。
- ストレス解消
- 免疫力アップ
- 自律神経やホルモンを整える
猫の「ゴロゴロ」を聞いて、癒されるのは気分的な事だけではなかったのです。
実際に猫を撫でている時に「ゴロゴロ」を聞きながら、猫の幸せそうな顔を見ているとストレスが軽くなって行くのを感じる事が出来ます。
海外ではこのゴロゴロ音を使った治療やリラクゼーションも行われているそうです。
まとめ
今回の記事では「ゴロゴロ」音の出る仕組みゴロゴロ音の2つの意味と仕組みについて解説してきました。
この記事を読み終わるとゴロゴロ音が飼い主さんや同居猫へのシグナルということがわかると思います。
ネガティブな知らせの時もありますが、基本的には飼い主さんに甘えたり、おねだりしたりと嬉しい気持ちの時に多くゴロゴロ音を発しています。
猫を撫でていると、幸せそうに目を細めゴロゴロ言いながら、顔をスリスリしたり、前足でフミフミしてきたりして甘えてくる猫たち。
ゴロゴロ音を聞き分けて幸せな猫との生活をおくってくださいね。