
猫が窓から外の景色をみてばかりで外に出たいのかしら。
家の中だけだと退屈しないかしらそんなことを考える飼い主さんはたくさんいると思います。
猫を外に出すと危ない7つの理由

- 交通事故の危険性
- ケガをしたり、ウィルスに感染する可能性
- 虐待にあう可能性がある
- 食べたら危険なものを口にする可能がある
- ノミやダニをつけてくる
- 迷子になり家に帰れなくなる
- 繁殖する可能性がある(未手術の場合)
猫を外に出すのは危険理由①:交通事故の危険性
猫の交通事故は本当に多いです。
実際に私が小さいころに飼っていて外に出していた愛猫は2頭交通事故で亡くなっています。
猫はすばしっこくて車が迫ってきてもうまくかわせそうな気がしませんか。
しかし猫は『クルマと迫ってきたときには、恐怖から身動きが取れなくなってしまうという生態があります。
猫は何か怖いものに出くわした時、一目散に道路に飛び出すので本当に危険です。
もちろん猫をはねた人もいい気分はしません。
悲しい別れをしないためにも絶対に外に出すのはやめましょう。
猫を外に出すのは危険な理由②:ケガをしたり、ウィルスに感染する可能性

猫白血病感染の特有の症状というのは特にありません。
しかし、ウイルスにより免疫力が低下するため、いろんな病気にかかりやすく、また治りにくくなります。猫白血病に感染している猫ちゃんによくみられる症状としては「貧血」「下痢が続く」「口内炎が治らない(難治性口内炎)」「病気や傷が治りにくい」など様々です。感染した猫ちゃんの50~70%が感染後2~5年以内に死亡する場合が多く、特に子猫の場合は発症しやすく死亡率も高いといわれています。猫白血病そのものを治す治療はありませんが、猫白血病に感染したために起こるその他の症状は、適切な治療を施せば回復が可能なものもありますので、あきらめずに治療していきましょう。
猫エイズとは
「猫免疫不全ウイルス」と呼ばれるエイズウイルスに感染することによって免疫力が低下します。しかしそのウイルスを持っているだけで症状が出ないこともあり、ストレスや体調に注意していればまったく発症しないこともあります。
長い時はそのまま症状が出ずに10年を超える場合もあるため、猫エイズを発症せずに天寿をまっとうする猫ちゃんも少なくありません。
猫を外に出すのは危険理由③:虐待にあう可能性がある

トリモチとは
猫を外に出すのは危険理由④:食べたら危険なものを口にする可能がある

猫を外に出すのは危険理由⑤:ノミやダニをつけてくる

【ノミの猫への影響】
ノミが猫につくと痒がったり皮膚炎をおこします。
また、猫ノミは瓜実条虫に(うりざねじょうちゅう)(サナダムシ)を持っていることがあり、グルーミングのときに体内に飲み込んでしまいそれが原因で下痢になったり嘔吐をすることがあります。
おしりから小さな白い虫がでてきたら瓜実条虫の可能性が高いので早く駆除しましょう。
【人への影響】
おもに皮膚の硬い部分、足首や腕などに噛むので、もしそのような症状がある場合はノミを疑いましょう。
熱いお湯につけることをおすすめします。
マダニに人が噛まれると発熱・頭痛・全身倦怠感・下痢や嘔吐・障害などがおこるSFTS(重症熱性血小板減少症候群)になることがあります。特に高齢者や免疫力が落ちている人は重症化して最悪多臓器不全で亡くなることがあるので注意しましょう。
猫を外に出すのは危険理由⑥:迷子になり家に帰れなくなる

猫を外に出すのは危険理由7:繁殖する可能性がある(未手術の場合)

猫を外に出さない対策

- 玄関や窓に柵をつける
- 家の中を快適にする
- 避妊去勢手術をする
1.玄関や窓に柵をつける
玄関は必ず2重にしてください。
大丈夫だと思っていても来客がきてときに玄関が開いたときや、飼い主さんが出入りするときに一瞬のスキをついてでてしまうことがります。
猫はドアに少し隙間があれば上手にドアを置けたりノブに飛びつき開けてしまうこともできます。
窓は網戸なら大丈夫と思って柵を付けないと爪で網をひっかけて外にでてしまうこともあります。
またマンションなど高層階から誤ってケガをしてしまうこともありますので窓にも柵はつけてください。
2.家の中を快適にする
猫が住みやすい住環境をつくってあげましょう
①キャットタワーや家具などを置いて猫が落ち着く環境を作る
猫は広い場所よりも上下運動ができる環境が必要だと言われています。
上下運動ができる場所があると猫は触られてくない時は上の方に避難したり、運動をしたりすることができます。
キャットタワーやキャットウォークを用意してあげるとよいでしょう。
タンスやカラーボックスなどでも代用できますのでぜひ用意してあげてください。
②快適な寝床を作る
猫は1日14時間~16時間寝ますので快適な寝床を用意すると喜びます。
猫ベットや、段ボール好きなベッドを探してあげてください。
③快適な温度を選べるようにする
日向と日陰、温かい布団と涼しめの布などを用意して猫が選べるようにしてあげましょう。
④トイレを複数置く
猫は清潔好きです。
とにかくマメに掃除をしてあげてください。
トイレは頭数×1~2用意するとよいでしょう。
トイレは猫の大きさの1.5倍以上、猫の砂は種類がたくさんありますので好きな材質なものを探してみてくださいね。
⑤隠れられる場所を作ってあげる
猫は高いところだけでなく、カラダをすっぽり収まる狭い穴を好みます。
これは猫の先祖が野生で生活していたころに穴で隠れて暮らしていたころの習性だと言われています。
猫の本能を満足させるためにも、人の手が届かない高い場所や廊下の隅などに段ボールや屋根付きのベットを置いてあげましょう。
3.避妊去勢手術をする
猫は発情期(恋の季節)がくると相手を探して外に出たがります。
避妊去勢手術をすることで回避することができます。
避妊去勢手術をすることは他にも病気の予防や、マーキングをやめるなどメリットがたくさんあるため必ずしましょう。
マーキングとは
立ったまま少量のオシッコを壁やカーテンなどにひっかけ、自分の存在をアピールします。
まとめ
今回は猫が外にでると危険な理由と猫を外に出さないための対策を解説してきました。
外に出すことはデメリットしかありません。
- 交通事故の危険性
- ケガをしたり、ウィルスに感染する可能性
- 虐待にあう可能性がある
- 食べたら危険なものを口にする可能がある
- ノミやダニをつけてくる
- 迷子になり家に帰れなくなる
- 繁殖する可能性がある(未手術の場合)
愛猫に住みやすい環境と対策をして、危険な目にあわせないようにしてあげてくださいね。