
猫といえば魚が好物、特に刺身は大好きでねだられることよくあるのではないでしょうか
刺身は、新鮮で味付けされていないものはら与えても問題はありません。
ただ、量に気を付けないと、肥満の原因になることも。
また、刺身でも猫が絶対に食べてはいけない魚もあります。
食べてはいけない魚を与えると、重度な病気になることもあります。
猫に辛い思いをさせていために、この記事では猫に刺身を与えるときの量と与えたら危険な刺身について解説をします。
この記事の目次
猫に刺身を与えるときの量は?
刺身は、カロリーが少なくヘルシーな食べ物です。
また刺身は、猫に必要な栄養素たんぱく質が100g当たりの含有量では牛肉や豚肉を上回っています。
またDHAやEPAが含まれており猫のとっても健康的な食べ物です。
DHAとは…脳や網膜などの神経系に豊富に含まれている栄養素
EPAとは…血液の性状を健康に保ち、特に血栓ができにくくしたり、高脂血症を予防します。
しかし、人にとって刺身1切れでも猫にとっては10切れ分になってしまいます。
成人女性の必要カロリーが2000cal 猫4kg 200cal 1日の必要カロリーが約10倍違います。
猫に欲しがるからといって2切れ3切れ与えれば、完全にカロリーオーバーです。
カロリーオーバーが続けば肥満になってしまいます。
猫が肥満になると約3倍も死亡率が高くなると言われています。
- 糖尿病
- 肝臓病
- 高脂血症から心臓病になることも
家猫は運動量が少なくダイエットはとても難しいため、太らせないのが最善です。
そのためにも猫に刺身を与えるなら1/3~1/4切ぐらいにしましょう。
新鮮でないものを与えると中毒になる
刺身は量を間違えなければ与えてもいいですが、新鮮でないものを与えると、ヒスタミン中毒になることがあります。
新鮮ではない刺身を与えると菌やウィルスが繁殖していることがあり、食べると食中毒を引き起すことがあるのできをつけましょう。
与えたら危険な刺身とは
猫に刺身を与えるのは少量なら大丈夫だと書きましたが、猫が食べたら危険な魚もあります。
- 甲殻類の刺身
- 貝類の刺身
- 青魚の刺身
ひとつずつ解説していきます。
甲殻類の刺身
猫にイカ、カニ、エビなどの甲殻類のお刺身を与えると、ビタミンB1欠乏症になることがあります。
甲殻類に含まれている酵素には、猫の体内のビタミンB1が破壊する「チアミナーゼ」が含まれています。
甲殻類を過剰に摂取してしまう危険性もあるので十分注意しましょう。
ビタミンB1欠乏症になると、歩き方が弱弱しい、痙攣(けいれん)などの神経症状が現れます。
重症になると、昏睡(こんすい)状態に陥り・死至る場合があります
貝類刺身
アワビやホタテ、つぶ貝などの貝類は 『ピロフェオホルバイドα』という毒成分が含まれており、血中に溶け込むことによって『光線過敏症』になることがあります。
ピロフェオホルバイドは、クロロフィルaの誘導体で、アワビの餌である海藻のクロロフィルに由来すると考えられます。
光線過敏症になると猫の毛の薄い耳に症状に表れやすくかゆみや腫れがおこり、さらに進行してその付近の組織が壊死してしまうことも。
特に春先(3月~5月)には貝の毒性が強いので絶対に与えないでください。
青魚の刺身
サバ、イワシ、アジの青魚の刺身を食べると黄色脂肪症(イエローファット)になり皮膚の下の脂肪が炎症を起こして痛みを伴うしこりができることがあります。
またその部分が痛くなり歩行異常がみられたりもします。
症状が重くなると食欲不振になることもあります。
黄色脂肪症(イエローファット) は青魚に含まれる不飽和脂肪酸の過剰摂取が原因となって引き起こされます。
また青魚を放置して鮮度が落ちてしまうと、「ヒスタミン」と呼ばれるアレルギー物質が体内にたまり、ヒスタミン中毒を引き起こすこともあります。
ヒスタミン中毒とはマグロ等を食べてから2~3時間以内に下痢や嘔吐など食中毒の症状の他、蕁麻疹が出る事もあります
青魚は過熱をすればに不飽和脂肪酸がある程度無くなりますが、部位によって含まれている量が異なるので、加熱したからといって大量に与えるのはやめましょう。
猫に刺身を与えるときの量は?与えたら危険な刺身もあるから要注意 まとめ
この記事では刺身を与えるときの量と与えたら危険な刺身について解説してきました。
刺身は、猫の体の大きさから考えると1切れでも多いです。
与えるなら、肥満防止のため与えるのは1日1/3~1/4ほどにしましょう。
また必ず新鮮な刺身に与えるようにしてください。
同じ刺身でも猫にざったいに与えないほうがいい種類があります。
- 甲殻類の刺身 イカ・エビ・カニなど
- 貝類の刺身 アワビ・ホタテやつぶ貝など
- 青魚の刺身 サバ・イワシ・アジ など