
「にゃ~」と甘えてきり、ペロペロと毛づくろいをしたり…と思ったら、日向でスヤスヤ寝ていたり…
いつまでも愛猫はかわいく愛おしい存在ですよね。
でも、そんな愛猫も年をとります。
この記事では、猫が10歳を超えたら出てくる症状や気をつけることなどをお伝えしています。
早期から対策することで、健康寿命を延ばしてあげられる可能性があります。
「愛猫といつまでも長く一緒に過ごしたい!」という飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。
この記事の目次
猫が10歳を超えたら出てくる様子や症状
猫の10歳は、人で言うと50歳の中ごろにあたります。
『見た目は健康で元気そのもの!』という子でも、何かしらのトラブルが出てくる時期でもあります。
いつも一緒に過ごしていると気づきにくいこともありますが、いま一度しっかり様子を見てあげましょう。
よく寝ている、動きが悪くなる
猫は『寝子(ねこ)』とも呼ばれるくらいよく寝る動物です。
個体差もありますが、1日の平均睡眠時間は15,6時間ほどとも言われています。
そのため、若いときでもよく寝ている印象はあるかと思いますが、10歳を超えてくるとますます寝ている時間が増える傾向にあります。
これ自体は悪いことではないのですが、なかには体が痛い…動きづらい…といった理由から寝ている子もいます。
10歳以上の高齢猫の約6割の子が、変形性関節症という関節が変性してしまう病気にかかっているという報告もあります。
この病気になると、体に痛みが生じるため、『寝ている時間が増えた』『高いところに上らなくなった』といった症状がみられることが多いです。
ごはんを食べなくなってくる、痩せてくる
今までガツガツ食べていた子でも、少食になってくることがあります。
年齢とともにある程度はしかたがないですが、食事を残すようになったり、極端に体重が減っている場合には注意が必要です。
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毛並みが悪くなってくる、爪が伸びている
高齢になってくると、毛づくろいをする時間が減るために、毛並みが悪くなることがあります。
体に痛みがあり毛づくろいをできていないケースや、腎機能の低下により体の水分量が減り、毛づやが悪くなっているケースもあります。
気がつくと、毛玉がシート状になっている!なんてこともしばしば。
また、爪とぎの頻度も低くなるため、厚くなった爪が肉球に刺さってケガをしてしまうこともあります。
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お水を飲む量やおしっこの量が増えてくる
高齢の猫の場合、「飲水量が増えた気がする…」「おしっこをたくさんするようになった…」といった理由から動物病院を受診することはとても多いです。
砂漠に住む動物を祖先とする猫は、そもそもあまり水を飲まない動物です。
そのため、飲水量の増加は病気である可能性が高いです。
例えば、腎臓病や糖尿病、甲状腺機能亢進症といった病気にかかっていることで症状がみられる場合もあります。
口臭が出てくる
健康な猫においては口臭はありません。
そのため口臭があると言うことは、口の中に何かしらのトラブルを抱えている可能性があります。
多く見られるのは、歯周病や口内炎であり、口臭の他にも、
- よだれが増えた
- 食べ方が下手になった
- 口の周りが汚れている
といった症状がみられることもあります。
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猫が10歳を超えたら気をつけること
愛猫が10歳を超えてきたら、上記のような症状が出ることが多いため、それに合った対策をしてあげる必要があります。
以下で詳しくお伝えしていきますね。
年齢に合った食事を与えること
愛猫の年齢に合った食事をあげることは大切です。
というのも、年齢に合った食事は、起こりうる病気に対して予防をしてくれる可能性があるからです。
- 腎臓に配慮している
- 関節の健康維持ができる
- 体重管理
といったケアが食事で行えるようになっています。
ただし、10歳になったら必ずシニア用に変えなければいけないというものではなく、とくにトラブルがない場合には、今までの食事をあげることも多いです。
また、愛猫の食いつきのよさも大切です。
腎臓病に配慮すること
猫は高齢になると腎臓病になってしまうことがとても多いです。
腎臓病に配慮するためには、上記でお伝えしたごはんの選定がとても重要です。
すでに腎臓病を発症している場合には、動物病院で『療法食』という栄養バランスが調整された食事をあげる必要があります。
それと同時に、水をたくさん飲めるように工夫してあげることも大切です。
- ウェットフードにする
- ふやかしてあげる
- 常に新鮮な水を用意する
- 様々な場所に水を配置する
- 水飲み器の種類を変える
中でもウェットフードを加えることは、手軽かつ確実に飲水量を増やすことができます。
というのも、ウェットフードは成分の70~80%程度が水分となっているからです。
また、嗜好性も良いため、シニアで食いつきが落ちてきた猫にもおすすめできます。
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定期的に健康診断を受けること
動物病院での定期的な健康診断も大切です。
検査の内容としては、血液検査やレントゲン検査、エコー検査などで、体の状態をくまなくみてあげる必要があります。
『どこまで検査をするか?』は主治医の先生と相談して決めるようにしましょう。
また、尿検査や糞便検査は手軽にでき、かつ得られる情報も多い検査です。
「うちの子は動物病院が苦手で…」という場合には、これらだけでも定期的に行っておくといいですね。
愛猫の健康寿命を延ばすために
一般社団法人ペットフード協会が発表した『令和2年全国犬猫飼育実績調査』によると、猫の平均寿命は15.45歳となっています。
元気なうちから、食事や生活環境の見直しをしておきましょう。
愛猫の健康の維持のためには、運動することも大切です。
キャットタワーやキャットウォークなどを設置して、上下運動で筋力がおとろえないようにしてあげましょう。
また、猫じゃらしを使っての運動は、飼い主さんとの良質なコミュニケーションツールともなります。
メリハリをつけて動かし、まるで動物を追っているかのような刺激を与えてあげましょう。
【まとめ】猫が10歳超えたら気をつけること
この記事ではこの記事では、猫が10歳を超えたら出てくる症状や気をつけることなどをお伝えしてきました。
- よく寝ている、動きが悪くなる
- ごはんを食べなくなってくる、痩せてくる
- 毛並みが悪くなってくる、爪が伸びている
- お水を飲む量やおしっこの量が増えてくる
- 口臭が出てくる
- 年齢に合った食事を与えること
- 腎臓病に配慮すること
- 定期的に健康診断を受けること
猫が10歳を超えたら、体や動きに様々な変化が見られるようになります。
いま一度愛猫の様子をしっかりチェックし、今日からできることを早速やってみましょう!
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参考資料
- 辻本元,小山秀一,大草潔,中村篤史,猫の治療ガイド2020,EDUWARD Press,p559-p561